戦争・731と大学・医科大学

2016/08/15

刊行書籍

 まえがき


 本書は2015 年の敗戦70 周年を機に刊行された『NO MORE 731 日本軍細菌戦部隊』(文理閣、2015 年)に次いで、「15年戦争と日本の医学医療研究会」(2000 年6 月17 日設立、以下、戦医研)が世に送る書です。


 戦医研が『15年戦争と日本の医学医療研究会会誌』(2000 年秋から年2 回刊)から選んだ著作を、第Ⅰ部「プロローグ」、第Ⅱ部「大学・医学部・医科大学(内地)」、第Ⅲ部「侵略地における医育」、第Ⅳ部「侵略地における大学・医科大学の戦後の学位授与」、第Ⅴ部「エピローグ」に分類し、一書『戦争・731 と大学・医科大学』に編集しました。本書は、戦後70 年の節目における立憲主義の破壊、安保法制改悪= 戦争法の強行、防衛省による軍事研究公募の開始という情勢の激変のもとで、かつての戦争加担を医学者・医師・歴史学研究者などが改めて問いただすものとなっています。医学者・医師たちの戦争犯罪を繰り返さず、「医の倫理」の確立、軍事研究復活の阻止に、本書が役立てられることを願ってやみません。


2016 年7 月


西山勝夫、刈田啓史郎、若田泰      

(『戦争・731 と大学・医科大学』編集委員)


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