第30回研究会、第12回会務総会のご案内

2011/11/27

研究集会・研究会 総会

 第30回定例研究会のご案内


一般演題募集中
案内ビラ原稿 

2011年11月27日(日)
会場 東京大学医学部教育研究棟 13階セミナー室

11:00-12:30 特別講演1 
講師:近藤昭二(ジャーナリスト)
演題:「アメリカが占領地日本から押収した極秘資料の行方」
 終戦時に軍部は国体の護持を図って、あるいは戦犯訴追をまぬがれるために重要な公文書をやっきになって隠蔽した。それでもアメリカ軍は4万件48万点にのぼる文書・刊行物を発見・押収して本国に送った。その中でもとりわけ重要な、戦犯免責の取引材料に使われた731部隊と細菌戦をめぐる直接資料はその後どこにいったのか。いまだに行方の分からぬ原資料を20年余にわたって追い続けた道程を明らかにし、日米の情報公開のあり方を改めて問いかける。
略歴
 1941年名古屋生まれ。テレビ朝日報道局の番組「ザ・スクープ」などでディレクター、ライターとして主に事件・司法問題を手がける。『今も続く細菌戦の恐怖』でギャラクシー賞受賞。著書に『月蝕の迷路―徳島ラジオ商事件』(文藝春秋社)、『731部隊・細菌戦資料集成』(柏書房)、訳書『死の工場―隠蔽された731部隊』(柏書房)、シナリオでは原発事故を扱った『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』、『ニワトリはハダシだ』が東京国際映画祭最優秀芸術貢献賞。現在NPO法人731部隊・細菌戦資料センター共同代表。

13:30-14:25 第12回会務総会(非会員の方は傍聴することができます)
 2011年3月20日に予定されていましたが、東日本大震災・原発災害のため延期されました会務総会(第12回)が開催されます。

14:30-16:00 特別講演2
講師:小島荘明(東京大学名誉 教授)
演題:「日本におけるキリスト者医師と十五年戦争」抄録
 中国大陸において日本が開始した十五年戦争の時代に、中国民衆の悲惨な状況を聞き及んだ基督教青年会に属する医学生たちがいた。彼らは、2度にわたり大陸に無料診療班を送り出し、南京に朝天病院を設立した。このことが、日本キリスト者医科連盟(JCMA)の発足(1949)と、ひいては日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)設立(1960)への原動力となった。これらの創立初期の頃の「贖罪」の思いがどのように語られ実践されてきたかについて、日本と世界のキリスト教界の動向にも触れながら検証を試みてみたい。
略歴
1940年生まれ。1965年千葉大学医学部卒。1970年千葉大学大学院修了。
1977年信州大学医学部教授、1985年千葉大学医学部教授を経て、1990年東京大学医科学研究所教授。2000年東京大学退官、東京大学名誉教授。
2000年8月、国際寄生虫対策アジアセンターチーフアドバイザーとしてタイ国マヒドン大学にて「橋本イニシアテイブ」プロジェクト(JICA)に従事(2005年3月まで)。帰国後、国際医療福祉大学教授、2006年より同大学国際部長、国際交流センター長、基礎医学研究センター長。2010年定年退職。現、千葉西総合病院検査科部長。

16:00-16:40 「戦争と医学」第9次訪中調査団調査報告

16:40-17:30 一般演題(公募中)