第29回研究会のご案内

2010/11/23

研究集会・研究会

 15年戦争と日本の医学医療研究会(第29回)


日時:2010年11月23日(火) 11:00-16:00
場所:東京大学医学図書館3階333号室

一般演題: 11:00-12:30
麻酔剤使用による抗日活動家に対する訊問例―憲兵隊の軍医利用の問題 一戸 富士雄
「戦争と医の倫理」の検証の現段階について 西山 勝夫
「戦争と医学」第8次訪中調査報告 「戦争と医学」第8次訪中調査団団長 刈田 啓史郎

記念講演(無料公開): 13:30-16:00
731部隊遺跡の保護の歩み、現状及び保護計画(731遗址保护历程、现状及保护规划) 金 成民(侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館館長)
金成民館長は、侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館、哈爾濱社会科学院731研究所所長、哈爾濱(ハルビン)市第一医院・哈爾濱市社会科学院・特移扱被害者遺族等の11月22日から12月1日迄の訪日団団長
中国黒竜江省哈爾濱市平房区にある侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館は、旧日本軍が撤退する際に破壊し尽くすことができずに残された地区全体を遺跡として保存が進められ、現在は無料公開されています。
「731部隊」は細菌兵器を開発・製造し、国際法に反して「日中戦争」等の際に実際に使用しました。軍事医学研究のために、約3000人の中国人などを実験材料として用い、殺害したといわれています。人体実験の実行者たちは戦争末期に日本へ逃げ帰り、米軍に研究データを提供して、戦争犯罪を免責されました。
これは、医学医療の倫理上、ナチスの医師たちの人体実験と並ぶ重大事件です。しかし、戦後この事実が隠蔽されたため、検証されることもなく、人体実験を行った医師・医学者の多くが、医学界の要職を占めました。
金館長は、約20年にわたって本遺跡の保存に努めた経験から、遺跡の歴史とこれからについて講演します。

訪日団を迎えての証言集会 
「父は帰ってこなかった ~731部隊の被害者遺族の証言~」
11月23日18:3 0~ 豊島区民センター
テキスト ボックス:  JR山手線池袋駅東口下車 徒歩約5分
合唱団「悪魔の飽食」
被害者遺族の証言 (李琴風)
毒ガス被害者の証言
金成民氏あいさつ
森村誠一氏 講演
細菌戦 連帯あいさつ
実行委員会 あいさつ

連絡先:  〒520-2192 大津市瀬田月輪町
滋賀医科大学社会医学講座衛生学部門